はじめに
ドメインを取得すると必ず出てくる A / AAAA / CNAME / TXT といった DNS レコード。
レンタルサーバーでも Cloudflare でも、サイトを公開するなら絶対に触る仕組みです。
しかし初心者の多くが、最初にこう感じます。
- 何を設定すれば正解なのかわからない
- とりあえず「Aレコード」を入れてみたけど動かない
- www を飛ばすのに CNAME? A?どっち?
- TXT レコードって何に使うの?
- Cloudflare プロキシ ON/OFF とどう関係するの?
この記事では、
専門用語をできるだけ使わず、実際の設定例を交えて徹底的にわかりやすく解説します。
初心者はもちろん、なんとなく理解している人の復習にも最適です。
結論:4種類のレコードは役割が全く違う
DNSレコードは下の4つだけ理解していればほとんどの設定に困りません。
| レコード | 設定内容 | 直感的なたとえ | よく使う場面 |
|---|---|---|---|
| Aレコード | IPv4アドレスを指定 | 住所「4丁目」 | Webサーバー、VPS、Xserverなど |
| AAAAレコード | IPv6アドレスを指定 | 住所「6丁目」 | 最新のネット環境、Cloudflare環境など |
| CNAMEレコード | 別のドメインを参照 | あだ名(エイリアス) | www を飛ばす、Vercel/Supabase 配置時 |
| TXTレコード | 認証用テキスト | 付箋メモ | Google認証、SPF、DKIM、DMARC |
ここから、それぞれを深掘りしていきます。
Aレコード:IPv4の住所を教える最重要レコード
何を設定する?
example.com → 93.184.216.34
という IPv4アドレス(数字のIP)を教えるレコードです。
つまり
- Webサーバーの場所
- メールサーバーの場所
- APIサーバーの場所
これらすべての土台になるのが Aレコード。
Xserver の WordPress を Cloudflare で使う場合
example.com (A) → 183.xxx.xxx.xxx
※ Cloudflare のプロキシが ON なら、実際には Cloudflare の IP に見える(セキュリティのため)
AAAAレコード:IPv6の住所を設定する
何を設定する?
example.com → 2606:2800:220:1:248:1893:25c8:1946
のような IPv6アドレス(かなり長い文字列) を設定します。
利点
- IPv6対応のサイトは高速になることもある
- Cloudflare と相性が良い
- 新しい規格なので今後必須化に近い
実例:Cloudflare が自動生成するパターン
Cloudflare が A と AAAA を勝手にいい感じに補完してくれることがあるので、
基本的には削除しなくてOKです。
CNAMEレコード:別名をつけるためのレコード
何を設定する?
「このドメインの正体はこっちのドメインです」と示すためのもの。
例:
www.example.com → example.com
api.example.com → project-123.vercel.app
ポイント
- IPアドレスは書かない
- 別のドメインに丸ごと委任するイメージ
- 変更があっても元ドメイン側をいじればいいので便利
CNAME が使えない場所がある
example.com(ルートドメイン)には基本的に CNAME を置けません。
DNS の仕様上禁止です。
Cloudflare は内部的に「CNAME Flattening」で対応してくれる場合がありますが、
基本は覚えなくてOK。
TXTレコード:認証・設定に使う「メモ」レコード
何を設定する?
中身はただのテキストです。
でも用途はめちゃくちゃ広い。
よく使う用途
- Google Search Console のサイト所有権確認
- メール送信SPF(なりすまし防止)
- DKIM / DMARC(メールの安全性向上)
- SNSやサービスの認証
- APIやBotのドメイン確認
実例:Google認証
google-site-verification=xxxxxxx
SPF の例
v=spf1 include:_spf.google.com ~all
Cloudflare ユーザー向け:プロキシ ON/OFF とレコードの関係
Cloudflare を使っている場合、
DNS の挙動は オレンジ(プロキシON)か灰色(OFF) で変わります。
| 状態 | どうなる? | レコードの意味は? |
|---|---|---|
| 🟧 プロキシON | Cloudflare が間に入る | A/AAAA の IP は隠される(CloudflareのIPになる) |
| ⚪ プロキシOFF | 普通のDNSとして機能 | A/AAAA は本来のIPで公開される |
CNAME の挙動にも影響する
プロキシONだと Cloudflare の「CNAME Flattening」が働き、
ルートドメインで CNAME が動作しているように見える場合もあります。
よくある初心者の間違い
A と CNAME を同じ名前に設定
→ DNS が壊れます。絶対NG。
ルートドメインに CNAME を置こうとする
→ 仕様上できません。
TXT を書き忘れて認証が通らない
→ Google, Cloudflare, AWS など全部これで詰まる。
DNS が反映されなくて設定をいじりまくる
→ DNS反映には 数時間~数十時間かかることがあります。
まとめ
DNS の4種類のレコードはこう覚えておけば問題なし。
- A:IPv4
- AAAA:IPv6
- CNAME:別名
- TXT:認証・設定
ここが理解できていれば、
Cloudflare・Xserver・Vercel・Supabase などあらゆるサービスの設定がスムーズになります。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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